第8章 告白
宗四郎さんこそどうなの…。
小此木さんのことを小此木ちゃんと呼んでいて、他の人をそう呼んでいるのは聞いたことがないので、本当は何か特別な関係じゃないのか。
さっきまであんなに幸せだったのに、なんでこんなことに…。
もうやだ…そんな風に思う自分も、信じてくれない彼のことも…。
横になろうと後ろを向くと、布団が赤くなっていることに気付いた。
これ、私の血だよね…。
すぐに布団カバーを剥ぎ抱きしめる。
私の匂いで少し薄れているが、宗四郎さんの匂いがする。
横になって布団カバーに顔を埋めた。
「宗四郎さん、好き…。」
「僕も好きやで。」
呟いた言葉に返されたので驚いて顔を上げると、扉の前に宗四郎さんが立っていた。
ならどうして信じてくれないの…。
私はこういうことは好きな人としかしたくないって言ったのに…5年前からずっと好きだって知ってるくせに…。
彼はそのまま近付いてきて抱きしめていた布団カバーを奪い取ると、下着ごとズボンを剥ぎ取っていった。
「やっ!?なにっ…?」
膝裏に手を這わせてそのまま持ち上げられ、恥ずかしくなって、彼の目の前に晒された部分を手で隠す。