第6章 即ちそれ、“強豪”なる者たち
●藤堂 天● 〜東京体育館〜
?「あなたたちなら、優勝できるかもしれない」
“おまじない”って、あるだろ?
代表格が、“恋のおまじない”…か?
私の人生には、縁もゆかりも無かったけれど、そう言うものがあるということは知っている。
・・
概念とかの話をするとややこしいから、ここではそういうのは無し。
まぁとにかく、そう言うのが“あると仮定して”だ。
ほんとに…
本当に、一瞬の思考ではあったんだけど。
着々とクールダウンを進める私の身体が、人生で初めて他の人の熱を受け入れながら、その言葉を貰った時…
ふと思ったんだ。
「あ。なんか今なら、凄くいいプレイが出来そうだなぁ〜」って…
根拠なんてものはない。
現に私の身体は、準決を経たことで疲労を感じているんだ。
スタミナ満タンでもない限り、そんなことを思うことは滅多にないのに。
それなのにだ。
なぜだろう…
根拠なんてもの、端から無くても問題ないと思えてくるんだ。
そしてその真相は…
「あなたたちなら、
優勝できるかもしれない」
全て、この言葉の中に隠されている。