第6章 即ちそれ、“強豪”なる者たち
●藤堂 天● 〜東京体育館〜
正直「あ、ヤバい。」と思った。
相手チームのキャプテンのケータイで、写真を撮ることがではない。
その、写真を撮るように依頼されたのが、愛華だってことがヤバいんだ。
だから愛華が人様のケータイを受け取るよりも前に、それを止めようと思っていた。
そしたら、
「「 ダメ!! 」」
私よりもずっと早く、聞きなれたチームメイトの2つの声が重なって、同様に止めに入った。
この流れは、私たちのチームはもう慣れっこだ。
止めに入った2人が誰なのかも、確認するまでもない。
しかし、急なその展開に慣れていない相手チームの選手たちは、一様に驚いた様子でその声の元に目を向けていた。
そして、その視線の先には。
決まって詩織か史奈がいたことだろう。
「「 その子/そいつに
精密機器渡しちゃダメ!! 」」