第6章 即ちそれ、“強豪”なる者たち
●藤堂 天● 〜東京体育館〜
「いいですか〜いきますよ〜??」
?「おう!いつでもどんと来…うわぁ?!!」
いま、私の目の前で何が起こっているのか…
先程、詩織に肩車を所望した相手方のキャプテンが。
望み通り、詩織に肩車をしてもらっている。
急に立ち上がったことにビックリしたのか、直前の自信満々の表情から一転。
驚いた表情で、両の掌を詩織の額に充てがっていた。
その時の俊敏さは、“反射神経”のそれだった。
しかし、驚いたのも束の間、
?「うおぉ〜!やっぱたっけぇ〜?!!
こりゃCとしていい仕事するわけだ!!」
この通り、ご満悦のようだ。
そこにそっと添えられていた、詩織に対する賞賛。
これを聞いた、詩織(当の本人)はというと…
「でも、バスケ以外で
いい思いしたことないですよ?
お気に入りの服は着れなくなるし、
成長痛で体は痛くなるし…」
?「うっわ贅沢ぅ〜!そんなこと言う子は
先輩が許しませんよ〜!!」
そんな腰の低い詩織の返答に対して、少々イタズラっぽくそう言った相手方のキャプテンは、
?「うりうりうり!この可愛い顔を
こねくりまわしちゃうんだから!!」
そう言って、掌で詩織の頬を両サイドから挟んでみたり。
そこからそのまま、風呂あがりの肌に乳液を塗り込むかのように、詩織の頬をムニムニともて遊び始めた。