• テキストサイズ

宵闇の明けと想ふは君だけと〈中学編〉

第5章 栄光の目前  〜決勝トーナメント準決勝〜


●藤堂 天● 〜東京体育館〜


私に巻き付く計4本の腕…
詩織の腕は、一本は相変わらず私の視界を妨害する位置にあって、もう一本は紗恵を挟んで私に巻き付いている。
紗恵の腕は、私を後ろから抱きしめるようにピッタリと巻き付いていた。


私と紗恵は、元々体格にそれほど差はない。
紗恵の方が、気持ち小さいくらいだ。


そんなやつが後ろから…
しかも“ピッタリ”とくっついたりしたら…


そいつは、前にいるやつの後頭部との接触を避けるために、どちらかの肩から顔を出す羽目になる…


そんなことを、紗恵がしようもんなら、


「さすがウチのチームメイト~!
 愛が深いねぇ~♡」

『うっせぇーんだよ黙れ!』


無防備な私の耳が。
またしても危機に晒されることに。


でも、“うるさい”だけならまだいい。
“別にいいや”と思うくらいには許せる。


けれど今回は…


『あとお前の顎が痛ぇ!!』

「なんか引っかかったぁ~」

『“引っかかった”じゃねぇーよ離れろよ!!』

/ 276ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp