第3章 逃走と淫紋
少しして孵化が始まった。柔らかな卵達が割れ、触手達が子宮の中を蠢き始める。この時点で自分は今までのと大きさが全く違うと感じた。
1匹1匹の大きさが、今までのものとかけ離れている。
難産の時どれだけの快楽が襲ってきたかは最初のあの出来事で知っている。なかなか出てこれずにうにうにとナカでのたうち回られ、外を目指してナカを這いずってくるあの感覚。
今回はそれが産み終わるまでずっと続く?
そんなことを考えているととうとう1匹の触手が出口という名の子宮口を見つけたようだ。ぐにぐにと子宮口を押し広げられる感覚がし、ゾクゾクと快楽が押し寄せてくる。
「あふ……っ……ふ……ぁあっ……こじ開けてる……こじ開けてるよぉっ……」
激しく動かれる度に快楽が身体中に駆け巡る。
そして子宮から出てきた触手は太くて大きかった。ずりずりとナカを押し広げながら外へ外へと出ようとする。しかしなかなか出て来れずにいる触手の子供は自分の中でうにうにと動くのだ。
その度に痛みではなく規格外の快楽が襲う。
「あっ、あんっ……らめぇ……白月さ……っ、助けてぇ……」
目を蕩けさせて呼吸を荒くし懇願する。
すると白月さんはしゅるりと細い触手を伸ばし、おまんこの中に入れ、まさぐり始めた。
「あっあっ、あぁっ……」
「やはりなかなか産まれてきませんね。頑張ってください、お母さん?」
「そんにゃ事いわれても……んっ、ふぅ……ふ……うぅんっ」
ずる……びちゃり……。
白月さんの手助けもあり、何とか1匹目を出産。
愛液塗れの黒光りしている触手はかなり太くて大きかった。こんな子達がまだお腹の中に……。
まだまだお腹の中で蠢いている。
後、何匹いるんだろう……このままだとイき狂っちゃいそうだよ。
「あっあっ、2匹目……出てきたぁっ……ん、ふぅ……うぅっ」
ぐちぐちっ……じゅぷっ……ぬちゅっ……。
助けてもらうためとはいえナカをまさぐられると、気持ちよすぎて、イっちゃう。
ビクビクと体を痙攣させながら出産と同時に絶頂を迎えると白月さんがくすりと笑う。
「イってしまいましたね。イケナイお母さんですね」
「気持ちよすぎて……あっ、3匹目ぇ……っ」
静かな路地裏に喘ぎ声とぐちゅ、ぬちゅっというはしたない水音が響き渡り続けた―――