第2章 暴力的な快楽
ガクガクと足が震える。
それは恐怖からか、快楽からかそれとも両方かはわからない。
白月さんはゆっくりゆっくりと腕を自分のナカに沈めてくる。こんなことありえない。ありえないよ。
でも舌や指ではもどかしかった為、白月さんの男性にしては細い腕がナカに入ってきたことで奥まで弄られて気持ちいい。
―――なんてことを考えてるの、自分。
気持ちいいなんて違う。こんなの異常だ。
自分は抜いてと懇願する。しかし白月さんはニコニコと笑いながら腕を動かし続けた。
ぐぷっ……ぐちっ……ぐちゅっ……。
「あふっ……あ、ぐ……ぅうんっ」
「気持ちいいんですか? ですが、どうせ気持ちよくなるならこっちで気持ちよくなって頂きたいですね」
そう言うなりずぽんっと腕を引き抜かれる。
涙で滲む視界に映ったのは、明らかに昨夜のものよりも太い触手だった。夜だったため薄暗くよく見えなかったが、今は明るいためはっきり見える。それは黒くて、とてもグロテスクで凶悪な形をしていた。
「ぁ……あぁ……いや……入らな……」
「大丈夫ですよ……少しだけ太くしただけです。貴女も昨夜と同じ触手では満足出来ないと思いまして……ね?」
ひたりとあてがわれる触手。
昨日今日でこんなおっきくて太いものなんて入らない。そう思っていたのに、ぐちゅ……と音を立てながら自分のナカはその触手を咥え込み、受け入れてしまっていた。
「あふ……っ」
無意識にこれを求めていたのだろうか、自分の口から漏れたのは悲鳴ではなく歓喜の吐息だった。
ぐちゃぐちゃに濡れたナカはすんなりと太い触手を咥えこんでいた。
「おやおや、そんなに欲しかったのですか? 口では嫌だと言っていたのに……心の中では求めていたのですね。嗚呼、なんて可愛らしいんでしょう……たっぷり、感じてください。そしてまた卵を沢山産み付けますから、沢山産んでくださいね」
白月さんは熱っぽい吐息を漏らしながらそう言った。
直後、ナカに入った触手が激しく動き始めた。そんな、いきなり激しくされたら壊れちゃう。
彼―――触手から与えられる快楽。
自分はその快楽に何とか耐えようと必死だった。けれど、触手は無慈悲にも弱い所を擦り上げ、子宮口を突き上げてくる。
それは、正に暴力的だった。