【ヒロアカ】change the truth【R18】
第5章 個性
病院の白い天井を見上げながら、俺は痛みに耐えていた。
致命傷のはずだった傷は奇跡的に消えていたが、それ以外の負傷もひどく、両腕は包帯でぐるぐる巻きにされ、身動き一つ満足に取れない。日常生活すらまともに送れないだろう状況に、ため息が漏れた。
一方、佐倉はすでに治療を終えているとのこと。しかし、彼女は個性を使った影響で、まだ目を覚ます気配がないという報告があった。心配でたまらないが、彼女を信じて待つしかない。
不意にドアがノックされる音が響いた。
入ってきたのは、校長とオールマイトだった。その顔には、それぞれ異なる表情が浮かんでいた。
校長が静かに口を開く。
「相澤先生、体調はどうかな?」
「俺は大丈夫です。それよりも佐倉は大丈夫でしょうか?」
「暫く時間がたてば目覚めるはずさ。安心してほしい。ただ……君に確認したいことがある。今回のヴィラン襲撃の際、佐倉くんは個性を使用して君を助けた、それは間違いないかな?」
「はい、間違いありません。」
校長の表情が真剣さを増す。
「その個性についてなのだが、再度検査を行った結果、彼女の個性の正体が判明したのさ。」
「そうですか……」
俺は息を詰めて校長の次の言葉を待った。
「佐倉くんの個性、それは目の前で起きた『真実を変える個性』なのさ。」
病室の空気が一変する。
改めて聞くと、その力の凄まじさに背筋が冷える。
真実を変える――それは、言葉にするだけでも理解しがたい、規格外の力だ。
校長は続けた。
「それでなのだが……あのとき、佐倉くんが変えた『真実』が何だったのか。君に確認させてほしいのさ。」