【ヒロアカ】change the truth【R18】
第5章 個性
戦場では、数人のヴィラン相手に応戦しながら、どうにか彼らの気をそらすことに成功した。短時間とはいえ、これで生徒たちを安全に避難させられる時間を稼げたはずだ。だが、胸騒ぎが止まらない。
(佐倉たちは無事か……?)
急いで先ほどいた場所へ戻ると、そこには佐倉一人だけが残されていた。周囲を見回すも、他の生徒たちの姿はどこにもない。
「佐倉!!」
俺の呼びかけに反応した佐倉が、こちらを見て声を震わせながら答える。
「黒い霧のようなものに覆われて……みんな、消えてしまいました! 私だけが、ここに残されて……」
佐倉の体が小刻みに震えている。その瞳には明らかな恐怖が浮かんでいた。
「そうか……落ち着け。今はお前を守ることが優先だ」
「……はい!」
必死に頷く佐倉の姿を見て、俺はこいつを失うわけにはいかないと強く思った。