【ヒロアカ】change the truth【R18】
第4章 レスキュー
そんな中、爆豪くんと霧島くんがヴィランの方向へ向かって駆け抜けていった。
「調子に乗ってんじゃねえぞ!」爆豪くんが叫びながら、個性で攻撃を放つ。
「ぶっ倒すぞ!」霧島くんも硬化した拳を構えて突進する。
だが、その攻撃は霧のようなヴィランにはまったく効いていないようだった。霧の形は変わることなく、不気味に揺らめくだけ。
「ちっ、なんだこいつ!?」爆豪くんが苛立ちを露わにする。
「二人とも、下がりなさい!」13号が慌てて声を上げ、二人を止めようとする。
しかしその瞬間、頭上に広がっていた黒い霧が急激に大きくなり、まるで生き物のように動き出した。霧は広がりながら渦を巻き、あっという間に全員を包み込んでいく。
「やばい!!!」
私の心臓が大きく跳ねた瞬間、視界が真っ黒な霧に覆われ、周囲が何も見えなくなる。霧はただの煙ではない。冷たく、重たく、どこか異質な感触を持っていた。
私は全身が凍りついたように固まり、ただその光景を見ていることしかできなかった。
霧に触れた瞬間、生徒たちが次々とその場から消えていく。声を上げる暇もなく、彼らはまるで引きずり込まれるように一瞬で姿を消していった。
「みんな…!」私は声を絞り出そうとしたが、震える声は霧の中に吸い込まれていくようで、届かなかった。
次々と消えていく仲間たちを見ながら、私は恐怖に立ち尽くしていた。そして気がつくと、霧が薄れ始め、あたりは静寂に包まれていた。
――その場に残っていたのは、私だけだった。
(どうして…?なんで私だけ…?)
恐怖と混乱で頭が真っ白になり、足元が崩れ落ちそうな感覚に襲われた。