【ヒロアカ】change the truth【R18】
第3章 いざ、1年A組へ
家に着くと、相澤先生はポケットから鍵を取り出し、私に差し出した。
「今後は生徒にバレる可能性があるから、一緒に帰るわけにもいかない。これからはこれで家に入るように」
そう言って渡された鍵を、私は両手で丁寧に受け取る。自分の家以外の鍵をもらうのは初めてだったので、なんだか妙に照れくさい気持ちになった。
「ありがとうございます」
そう言って頭を下げると、相澤先生がじっと私の顔を見つめているのに気づく。何か言いたそうな様子だ。その沈黙に耐えかねた私は目を合わせ相澤先生へ胸の内を告げた。
「私、何もわからない状態でずっと不安だったけど、相澤先生が教室とかでも気にかけてくれて、すごく助かりました。得体の知れない私に鍵まで預けてくれて、ありがとうございます」
その瞬間、相澤先生の目が少し見開かれ、一瞬だけ時が止まったように見える。その反応に私まで戸惑ってしまう。
しかし、先生はすぐにいつもの調子に戻り、短く「そうか」とだけ言って、無言で部屋の中へと進んでいった。
その背中を見つめながら、私は手の中にある鍵をそっと握りしめた。