第3章 私も行きたい!
「「リボーン!!?」」
「ちゃおっす。」
現れた男はディーノの元家庭教師、リボーンだった。
「いらっしゃいリボーン!あ、ケーキ食べる??」
「頂くぞ。」
「コーヒーもいれるね!」
「さんきゅ。」
「何しに来たんだよ、一体」
「ディーノに用があったから来たんだが、永茉もいるんだ丁度いいから聞いていけ。」
「え、私も??」
「 あぁ、俺はこれから日本に行く。」
「「日本!!?」」
リボーンの発した言葉に私たちは驚いた。
「何でまた?」
「ボンゴレ10代目候補、沢田綱吉の家庭教師になるからな。」
沢田綱吉、、確か家光さんの、、
「へぇ、候補が見つかったのか。どんな男だ?」
「さあな。お前みたいなヘナチョコでもボスになれたんだ。そいつがどんなやつだろうがオレが鍛えてやるからな」
「ひでーな、、」
確かに前のディーノは今のディーノより気弱だった。リボーンが家庭教師になったことでボスとしても男の人としても更に立派になった。
「だからお前ら、会いに来い。弟弟子の顔を拝みたいだろ?」
「お、そりゃいいな。」
「私も行きたい!!」
ディーノと日本!!海外旅行!!!
「リボーン、いつから行くんだ?」
「今からだ。」
ん??今、から??
ディーノと私の目は点になる。
「また急だな、、」
「まあ、早いに超したことはねーだろ。これが沢田綱吉の家の地図だ、来る時はこれ見ながら来いよ。」
「わぁ、ありがとうー!」
「じゃ、オレは行くぞ。永茉、コーヒーとケーキ美味かったぞ。腕を上げたな。」
「えへへぇ!そうかなぁ!」
リボーンに言われて照れる永茉。
「いい嫁になるな。また作ってくれよな。」
「嫁ってお前なぁ。永茉にはまだはえーよ。」
(お嫁さんかぁ、、)
「えへへ!またいつでも作るよ!気をつけてね!」
リボーン は振り返ることなく去っていった。
「やったあ!日本にいける!」
「永茉の母さんは日本人だったんだよな。」
「うん。でも行ったことないから、、」
永茉は生まれた頃からイタリアに住んでいたため母の故郷にいつか行きたいと思っていた。