第9章 雪合戦

「な、なんで！？」

永茉は何もしていないのに気絶した獄寺に驚いている。

「獄寺くんは昔ビアンキのポイズンクッキングを食べてそれからビアンキの顔を見ると気絶しちゃうんです！」

「このゲームにもってこいな体質ね！？」

ある意味ディーノと張るのでは、と思った永茉だった。

「あ、あれ？」

いつもすぐに襲いかかってくるエンツィオは立ち尽くしたままだった。

「エンツィオのやつ、おとなしいぞ、、」

「ほ、ほんとね。こんなの初めて、、」

「冬眠の時期だからな。」

後ろからリボーンが現れ、そう言った。
直後エンツィオは鼻提灯を出しながら倒れてきた。

「うわあぁぁ！！」

「ツナくん！危ないっ！！」

永茉はツナの手をとりエンツィオの下敷きにされる前に逃げた。

「あっ、あぶねーーー！！」

「ほっ、、。間一髪だったね、、」

間一髪、永茉とツナは逃げ切った。
しかし、ビアンキ、イーピン、フゥ太、ロマーリオはエンツィオにより潰されてしまった。（生きてます）

「えっっ！もしかして！！」

「残ったのは私達、、？」

永茉とツナ以外、リタイアとなっていた。

「強運もボスの資質だぞ。」

「あのラジコン捕まえてこい！」

「えっ！？」

「捕まえるのは永茉だけどな！」

「いやいや！ツナっスよ！」

「親か！！」

雪だるまになっている2人が言い合いしている。

「あっ！いた！」

ツナが先にレオンに気付き、追いかけに行った。

「しまった！先越された！」

「永茉！急げ！！」

「わかってる、、！！」

出遅れたが、永茉はツナとレオンを追いかけた。

「よし！追いつける！！」

永茉はどんどん距離を詰め、とうとう追いついた。

「お先っ！！」

「あっ！いでっ！！」

ツナは後ろから現れた永茉に驚き転けてしまった。

「ごめんね！この勝負、もらったぁぁ！！」

永茉がレオンに手を伸ばし、誰もがキャバッローネの勝利だと思われた。

「ひゃっっ！！」

下を見ていた永茉は周りが見えておらず、お腹に手を回されぐいっと引っ張られた。