第8章 お正月
ボンゴレ式ファミリー対抗ボンゴレ合戦をするため、全員河川敷に移動した。
「勝っても負けても恨みっこなしだぜ、ツナ。」
「審判はオレだぞ。」
ゲームが始まろうとしていたその時。
「なあボス、お嬢は?」
「いねーのか?」
「あぁ、途中まではいたんだが。」
「永茉ならココだぞ。」
「みんな!お待たせ!!」
現れたのは紫色で、桜の柄の振袖を身につけ、髪をアップスタイルに纏めた永茉だった。
「えへへ、奈々さんに着せてもらったの!」
お嬢!似合ってます!!
かわいいです!!
と盛り上がる。
「お嬢、グッジョブ。オレの目に狂いはなかったようだ。」
と言ったのはロマーリオ。
「もしかしてロマーリオが?奈々さんのじゃないって言ってたし。」
「お嬢に似合うと思ってな!!」
「嬉しい!ありがとう!!」
ロマーリオさんグッジョブです。
さすがオレらのお嬢だ。
と口にする部下達。
「永茉さんかわいい!!」
「とても似合ってます!!」
「ありがとうー!!」
「「「///」」」
何人かは永茉の着物姿を見て照れている。
だが、永茉はあの男からの一言を欲していた。
「ディーノ、ど、どうかな、、//」
永茉は少し照れながらディーノに問うと、
「おう!いいと思うぜ!似合ってる!」
といいディーノは永茉の頭を撫でた。
「っ〜〜!!!///」
ストレートに返された言葉に永茉は顔を真っ赤にした。
「ぁっ、ぅぅ、//」
「ん?どうした?」
「な、なんでもなぃ、、//」
「そっか。」
ディーノは綺麗に纏められた永茉のヘアスタイルを崩さないように頭を撫で続ける。
部下達は永茉とディーノを優しい目で見ていた。
(永茉さん、顔が赤い。もしかして、、)
何かを察したツナであった。
「おい、そろそろ始めるぞ。配置につけ。」
いい加減にしろ、という顔で永茉とディーノを見ていた。
「おう。永茉はオレらのチームだからな。」
ディーノは永茉の手を握ってエスコートした。