第7章 入院先では音を消せ
「こうして安心して病院を運営できるのもヒバリ君のおかげ。生贄でもなんでもなんなりとお申し付けください」
院長は雲雀にお辞儀をする。
(病院ぐるみーー!!)
永茉はその話を聞いていい事を思いついた。
雲雀に行って例の看護師に関しての苦情を言ってやろうと。
「ふぁ〜、、じゃあそろそろ寝るよ。ちなみに僕は葉が落ちる音でも目を覚ますから。」
「なっ!!」
「では失礼します。」
院長は退室し、雲雀は昼寝に入った。
(え!!これってゲームスタート!?)
ツナは永茉を見た。
(しー。)
永茉はツナが見てきたので唇に人差し指を当てた。
雲雀に寝る時に手を握られ、動けない状態となっていた。
(しまった、掴まってしまった。おそらく動いたらツナくんに矛先が向かう気がする、、)
永茉は雲雀を起こさないようゆっくり椅子に座った。
するとゆっくり病室のドアが開いた。
入ってきたのは、
(イーピン!
とうるさいヤツきたー!!)
イーピンとランボだ。
2人ともニコニコしながらこちらを見ている。
「ガハ、、んむむ!」
喋ろうとしたランボの口をツナが急いで塞ぐ。
(しーー!!声出すなーー!!)
ランボは訳がわからないという顔をして私を見る。
永茉もランボを見てツナの時と同じようにしーっというジェスチャーをする。
すると、ランボはわかってくれたのかOK、とサインを出す。
が、
「どかん?」
手榴弾を手に取りピンを抜いた。
(ちがーーーーう!!)
ピンを抜いてしまった手榴弾は戻すことが出来ない。
ツナは急いで病室を出て、廊下の窓から手榴弾を投げ捨てた。
窓の外から聞こえた手榴弾の爆発に永茉はほっとし、雲雀を見た。
どうやら部屋の外での爆発はセーフのようだ。
しかし、病室の前でイーピンが動かず立っていた。
永茉は何をしているのかとイーピンを確認すると、額に現れた9つの筒子に気づいた。
(あれなに!?)
説明しよう。
それは筒子時限超爆のカウントダウンである。
イーピンは非常に照れやすく、頂点にまで登ると恥ずかしさのあまり爆発をしてしまうという、人間爆弾なのである。