第5章 やっと会えた
「お、お風呂にぃぃぃ〜〜!!!」
奈々が浴室から出てきた。
急いで浴室のドアを開けるとそこには、
お湯に浸かってバスタブを齧っている巨大な亀がいた。
「エンツィオ!!?ディーノいつの間に逃がしたの!!?」
「いつの間に逃げたんだ??」
「気づいてなかったの!?」
「あ、ありえないって、、!!っていうかあれさっきのカメー!?」
「そーだぞ。エンツィオは水を吸うとふやけて膨張するスポンジスッポンだ。巨大化したエンツィオは狂暴化して家一件食っちまうんだ。」
「なんじゃそりゃー!!!!」
「そんなことより!早くエンツィオをどうにかしないと!!」
「そ、そうだ!!で、でもどうしたら!!」
するとイーピンが前に出る。
「イーピン!!」
「ハァー!餃子拳!!」
イーピンが攻撃するが、エンツィオには効いていない。
「!!」
「餃子拳が効かない!!」
「カメは長い間息を止められるからな」
(エンツィオってそんな賢い戦い方が出来たのね、、)
永茉はある意味感心した。
「下がってろ」
ディーノが前に出る
「誰も手を出すんじゃねーぞ。てめーのペットの世話も出来ねぇようじゃあキャバッローネファミリー10代目の名折れだ」
「ディーノさん!!」
「何カッコつけてんのー。逃げられたくせにー」
「う!うるせっ!
静まれ!!エンツィオ!!」
ディーノは鞭を振りかざした。
が、、
「ぎゃあっ!!!!」
鞭はツナへと真っ直ぐ向かっていった。
「いででででで!!!」
「ツナくん大丈夫!!?」
「スマン!!すっぽ抜けた!!」
「ちょっと!ちゃんと狙いなよ!!」
「これで分かったろ?部下がいないと半人前なんだ」
(あの華麗なディーノさんが、、!!)
ツナはショックを受けた。
そしてエンツィオはどんどんバスタブを破壊していく。
「ひいぃぃぃぃっ!!風呂場がーー!!!!」
「やめねぇかエンツィオ!!!」
そして再度鞭を振りかざす。が鞭はツナ、ランボ、イーピンに向かっていった。
「スマン!!大丈夫か!!?」
大丈夫な訳が無い。
ランボとイーピンは痛すぎたのか泣いてしまった。
「もう!見てらんない!!ディーノは下がってて!!!」
永茉が前に出て武器を取り出した。