第4章 よろしくねさつきちゃん
ある日の昼休み、教室の前で誰かを探している様子の女の子がいた。
『あの、誰か探してますか?』
「黄瀬くんか紫原くんを探してて…!」
『敦くんは購買に行ってます。涼太くんならいると思うので呼んできましょうか?』
「あ、あなた2人と仲良いの!?」
『えっ、はい…』
「私はバスケ部マネージャーの桃井さつき!よろしくね!」
『ああ!マネージャーさんなんですね。よろしくお願いします!』
「ねえお名前なんていうの?あと敬語やめよ!」
アニメで観た桃井さつきにそっくりだなとは思ったけど、まさかこんなに早く会えるとは思っていなかった。しかもめっっちゃかわいい…!
『だよ!よろしくねさつきちゃん!』
「ちゃんね!よろしく!」
私女の子の友達っていなくてさ、だからちゃんと友達になれてうれしい!と桃井は話した。
「私も女の子の友達いなかったからうれしいよ!」
転生する前の私には女の子の友達がいなかったらしい。保健室にいたときも来てくれたのは涼太くんだけだったし…