第3章 名前で呼んで
「さんおはようっす!」
『黄瀬くんおはようございます』
「さんいつまで敬語使ってるんすかー?」
『そういう黄瀬くんも敬語じゃないですか』
「俺はこれが普通なんすよ!」
まだ保健室のときと昨日しか喋ったことないのに人懐っこい人だなーなんて思っていると頭の上から声が聞こえた。
「ちんおはよー」
『敦くんおはよう!』
「は!?紫原っち名前呼びにタメで話してるなんてずるいっす!」
「あ、黄瀬ちんいたんだ。昨日敬語やめて名前で呼んでってお願いしたんだー」
『敦くん頭に顎のせるのやめて… おもい』
距離近いっす!と黄瀬が紫原に怒る。
「俺もちゃんって呼んでもいいすか?」
子犬のような顔で見つめてくる黄瀬に私はついもちろん!涼太くん!と言ってしまった。
なんか仲良くなっちゃったけど原作が変わることは無さそうだしいっか!
おまけ♡
「紫原っちー、ちゃんめっちゃかわいくないっすか?」
「そーだねー」
「お菓子食べてるけど聞いてるっすか?」
「そーだねー」
「……」