第7章 体育祭
6月に入りじめっとした空気が漂う教室
窓から入る風が気持ちいい。
体育祭の組分け掲示物のとこに貼っておくから各自確認しておくように、と担任が言う。
帝光中では赤、青、黄の3つの組に分け優勝を決める。
「俺は黄だったっす!ちゃんは?」
『私は赤だったよ!』
「まじか…ちゃんと一緒がよかったっす」
『私も涼太くんと一緒じゃないのやだ』
「黄瀬ちん、かわいいのは分かるけど顔に出過ぎ」
「やべーっすちゅーするとこだった」
「うけるすきだね」
2人が小声で話すと身長が低い私には聞こえない。
『ねえ何話してるの!敦くん何組だった?』
「ごめんねちん。俺は青だよ」
『そっか、2人と一緒がよかったな…』
何故かその日は帰りまで2人にくっつかれていた。
おまけ♡
「ちゃんぎゅーしてもいい?」
『えっ!?だめだよ……!』
「なんで?俺のこときらい?」
『きらいじゃないから恥ずかしいの…』
「んん、たった」
「紫原っち何言ってんすか!?」