第6章 知り合いなの?
「そういえばだいちゃんは?」
「わりぃ!遅れた!お前ら集まって何してんだ?」
”だいちゃん” はキセキ達に囲まれた私を見て、あ!この前逃げた女…!と言った。
今1番会いたくなかった男、青峰大輝だ。
「逃げた?」
「知り合いなの?」
皆が不思議そうに私と青峰を交互に見る。そして青峰が先日の事件の話をした。
「俺の顔見た途端逃げられた?何それ面白すぎるっす!!」
と爆笑する黄瀬と他の面子たち。
涼太くん大丈夫かな… 青峰大輝にシメられてる…
「で?お前は何でこんなとこいんだよ」
もしかして、こないだのことで怒ってる!?そうだよね、失礼なことしたし…
『えっ、と…バスケを見たいなと思って』
「ふーん、まあバスケ好きなやつに悪い奴はいねーからな!」
「俺の名前は青峰大輝だ、次俺に会っても逃げんじゃねーぞ?」
これ以上仲良くなってはいけないと思いつつも、優しい彼らにもう少しだけでいいから側に居たいと思ってしまった。