• テキストサイズ

異世界とアイドル【sn】

第5章 好感度の距離



部屋を出ると、舘様は私を手で制し、目の前にしゃがみ込む。

「背中、乗って」
「へ…」
「背負うから背中に乗って」

せ、背負う…?おんぶっ!!!???

「い、や…大丈夫です。歩けます」
「大丈夫じゃないからしてるんだけど?それか無理矢理お姫様抱っこでもしようか?俺、バランスとれるかわからないんだけど?」

舘様にお姫様抱っこっ!!!???もっと無理すぎる!!!
無理ですとまた断ろうと口を開くが、舘様の視線の圧力に口を噤んだ。
舘様、怒ってる…
恐る恐る肩に触れ、背中に寄り添うと、よいしょと私を抱えて立ち上がった。
ひええええ…恐れ多すぎるぅうううう……
この世界、聖女にロングワンピースを着せたがりなのだ。自室のタンスには用意された大量のワンピースが入っている。今日は下町で購入してもらったサラサラのプリーツパンツ風を履いている。絶妙なコーディネートだけど今はその選択をした自分に感謝しかない。



「……ヤバいな」
「ひぇ…ヤバいですよね。重いですよね!ごめんなさい舘様ぁあああ」
「いや、そうじゃなくて、近いなって思っただけ。重くないし、あ、軽いって言った方がいいのか?いや、軽いまではないけど…」
「……」
「うん、ごめん。俺もちょっとテンパってる」

そんな会話にお互い笑い合い、部屋へ向かう。
後ろから見える舘様の襟足は可愛いの極みである……
どうせ私の心臓の音は丸聞こえ。
うん、いいや!甘えちゃえ!舘様の肩に顔を寄せると温かさと揺れに段々と眠気が襲ってくる。
そういえば緊張してあんまり寝られなかったんだ…
能力も使って疲れたし…なんて、頭の中で言い訳をしながら私は舘様の背中で寝落ちしてしまった。
/ 51ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp