第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「それは置いておいて、メルじょうはどうすればいいと思う?」
「香乃姉さんは頑固だからなー。そのギルドのリーダーはどんな子なの」
「んーとにかく偉そうな子かな。あ、メルじょうほどではない地位の高さだよ。実際は」
うちは世界に名をとどろかせているからね。実を言うとドイツ、日本、アメリカ、ロシアにあるからね。
「偉そうとか、一番香乃姉さんとあわないタイプだね」
「そうそう。香乃すぐに怒っちゃうから。自分たちみたいに冷静に対応できるといいんだけど」
いや、悪戯で対応するのもどうかと思う。言わないけど。
「でもまぁヘルゼル君たちが相手した方が大事にならなくて済むかもね」
「やっぱりかい? 妾達もそう考えたのだが香乃にきずかれそうでね。彼女強いし」
「確かに怖いもんね。そのときは僕も止めてあげるから」
香乃姉さんはちょっと怖いけど僕には優しいはずだし。
「それより薫を呼んでよ。矛先を僕等からそらすから」
「駄目だよっ!」