第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「どうしよう……」
勉強会が終わった8時。僕は大変なことにきずいてしまった。
「お風呂どうしよう……」
お風呂に困っていた天丸君の部屋から出るときに誉君が気を利かせてお風呂の場所を教えてくれたんだけど、なんと大☆浴☆場! いやいや、僕仮にも女の子だから。皆と一緒に入れないから。千尋と薫は大浴場に興奮して僕のピンチに気がつかない。
とにかく部屋をうろうろして思考を巡らせる。良いアイデアは無いかなぁ。
部屋に入った時確認したけどお風呂は付いていなかったし。このまま、お風呂に入らないのも絶対にいや。
「メルさんいますか?」
「蘭斗さん!?」
ドア越しに蘭斗さんの声が聞こえた。そうだ、千尋や薫以外にも僕を女と知ってくれている人がいたんだった! それに一番まともな相談相手っぽいよ!
「ええ、入っても良いですか?」
「はい! むしろ入ってください」
蘭斗さんは僕の言葉が面白かったのか少し笑いながら入って来た。
「あの蘭斗さん。相談に乗ってもらいたいのですが……」
「分かっています。はいこれを……」
「こ、これはっ!」