第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「じゃあ、メルさんたちは付いてきて下さい。部屋へ案内しますよ」
部屋かぁ……。どんな部屋だろう。僕の部屋ってコンピューターだらけで寝る場所を確保するのも大変だったから今回は整理整頓をちゃんとしようと思います。
本当は二人部屋だけど父さんが一人部屋にするよう頼んでくれたので安心です。
「おい待てよ!」
「なんです。天丸」
「こういうのは質問タイムってのがあるだろう」
「何か質問する事でもあるのですか」
「ああ、いいか?」
ま、まさか女だとばれた!? いやそんな事は無いように願います。
「良いですよ。ただし手短に」
「はいはい。えーと確か、7TMSて特殊能力を持ってるんだよなどんなの持ってるんだ?」
また出てきました新用語! 説明させて頂きます。
特殊能力とは7TMSだけが使える能力の事です。普通魔法少年少女は身体能力が上がったりちょっとした武器が使えるだけなのですが、特殊能力持ちは魔法っぽいものが使えます。
それは人それぞれで手を使わずに物を動かしたりとか、透明になれたりとかします。
結構便利なんです。
「俺は体のサイズを自由に変えられる」
「俺様は風や香りを自由自在に操れるんだぜ」
「へー。すげーな! 父母院は?」
「えーと僕のはちょっとなんて言ったらいいのか……」
「ん、そうなのかじゃあいいや。ありがと。もう行っていいぜ」
んー痛いとこ付かれたなー。
天丸君は千尋や薫より察しが良くて助かるよ。