第3章 第一章「任務フォーア・シュピール」
「何を言う。俺様はお前たちより先にいたぞ」
「「薫ぅぅぅううう!?」」
噂をすればなんとやら。すぐ近くに薫いやがりましたぁぁああ! なんで!?
「父母院、そんなに会えてうれしいか」
「いやそんなこと言ってないけど」
薫は僕たちと同じく7TMSの一員。若干ナルシストっぽい俺様。実際、良いとこ出身のボンボンだけど。
「あ、そういや千尋一つ言っておく」
「ん? なんだ」
「俺様の父母院に手は出すな」
「言われなくてもそんなこと無いから」
これも毎回のやりとりなんだよね。一応この三人は幼馴染。ちっちゃいころからこんな感じ。
「父母院も俺様の嫁になる準備をしておくように」
「成るつもりはないからね」