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【暇潰し】R18/Short Story【進撃】

第1章 Ⅰ*エルヴィン・スミス


『すっっごい良かった!本当に!連れてきてくれてありがとう!』
「喜んでもらえて良かったよ」
『もう悔いはないよ』
「そりゃ、どういう事だ」

彼女はハンジに話した内容をリヴァイにも伝えた。
区切りを付けるためにここに来た事も。

「オイオイオイ…待て」
『ふふっ、懐かしいねそれ!』
「おい、ハンジ。どうなってやがる」
「いや…それが…」
『どうも何も…話した通りよ』

リヴァイは頭を抱えた。
ハンジに全てを任せたのが間違いだったと。

「…来い」

おもむろに腕を引いて、リヴァイは足早に歩き出した。

『え…何、リヴァイ』
「ハンジから何か聞いたか?」
「話さないでくれってエルヴィンが!」
『ハンジ?エルヴィンが、何?』

「お前ら黙れ」と歩みを止めないリヴァイに腕を引かれて、その後をハンジが追っている。
関係者以外立入禁止の札も、警備員でさえもリヴァイの歩みを止めない。
よくやく足を止めたのは、エルヴィンの名前が書かれている控室の前だった。
リヴァイはノックもせずに扉を開け放った。

「リヴァイ…ノックをしろと…」

変わらない、懐かしい台詞と懐かしい声に胸がぐっとなる。
言いかけたエルヴィンの視線が、リヴァイから自身に移った。
腰を掛けていたソファから立ち上がる。

「」
『…エルヴィン』

リヴァイは2人を部屋に残して扉を閉じた。
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