• テキストサイズ

【鬼滅の刃】破戒

第1章 一


なんてはしたないことを、と息も絶え絶えな女が言った。御仏壇まで汚してしまい、仏罰がおそろしゅう御座います、と続けて言った。

それなら仏に赦しを乞うてやろう、と僧は言った。
矢立を用意させ、女の白い肌をさらけ出すと、幾つかの細筆を使い分けながら南無阿弥陀仏とじっくりと墨で書き始める。この盲目の僧が書ける文字といえば、念仏と自身の名前のみであった。

細い筆先で柔肌を擽られ、女は身を捩らせながらも仏罰を恐れて僧の言いなりになる。
ふくよかな乳房を持ち上げながら念仏を書くと、その先端に筆先が触れ、艶めかしい声が上がる。
陰核は墨で黒く塗り潰すように、細筆の先で何度となく擽ぐった。擽ぐる度に女は背を反らし、女陰からとめどなく蜜を垂らした。

僧は女を四つん這いにして脚を開かせ、その背中に、尻に、太腿に、女陰の周りにと念仏を書いてゆく。
かように淫らな仏行などある訳がなかろうに、僧であるというだけで自分を全く疑うこと無く、素直に従うこの女を愚かで愛おしく思った。

やがて女陰の襞に差し掛かったとき、僧はあることを思った。
 

──ここには念仏ではなく私の名を入れてやろう。


どうせこの女が気付く事などあるまい、とふっくりとした陰唇を捲り、その内側に自身の名を入れ始めた。大きく陰唇を引き伸ばされた女は泣き声を上げる。
しかしほどなく蜜が滴り始めるのだ。蜜が垂れると文字が書けぬ、と僧は女の蜜を音を立てて舐め上げた。舌上で蜜と墨とが混ざり合い、僧の口元を黒く汚している。しかし幾ら舐めても蜜が尽きることは無く、一文字書いては蜜を啜り、を繰り返した。

「もうご堪忍を」と何度も言う女の声はその蜜と同様に甘やかであった。ようやく自身の名を書き終わった頃、何度となく女が気を遣っていたことに僧は深い満足を覚えていた。
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp