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~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】

第3章 須磨シーワールド 本編 【禪院直哉】



いつも良く見ているあれは、
神戸のメリケンパークにある
神戸メリケンパークオリエンタルホテルを
バックに映してある…あれ…なのだが。

この場所にも…それがあるのだそうだ。

あの良く知っているあの
BE KOBEは真っ白だけど。
この公園のはカラフルなブロックを
積み上げてアクリルで固めたみたいな
そんな感じのポップな印象を受ける。

直哉様に貰ったスマホで
記念撮影を海をバックに何枚かした。

『これ、あれやねんて…
スマスイの波の大水槽やった
アクリルを染めて作ってあんねんて』

「リニューアルする前の…水族館の
大水槽の…アクリルを…モニュメントに
してあるんですね……、これは…
地元の方々にとって大切な物でしょうね…」

『ちょっと…その辺散歩して
そこのスタバで茶でも飲もうや…』

海岸沿いに…広々とした
ランニングやサイクリング散歩と
思い思いの時間を過ごすにピッタリな
遊歩道が整備されていて。
青い海と砂浜と…赤い煉瓦の
遊歩道との…コントラストを楽しめる。

これじゃあ…まるで…デートみたいだ
そんな事を考えていると、
車の運転手さんが…こっちに来て
直哉様に何かを渡していた。

『ああ、あっこに見えてるアレがな
今日泊まるホテルやねんけどな、
ホテルに宿泊するもんは、
水族館に泊まる日の開館時間から
翌日の閉館時間まで好きな時に
水族館に何回でも
出たり入ったりできんねんて。
んでこれが、その特別なチケットな…』

スタバで…ドリンクを買って
海を見ながらベンチで飲んで。
10時からの営業だったが、
それをちょっと過ぎてから
並ぶ事もなくスムーズに中に入った。

入口入ってすぐの場所には
シャチのオブジェがお出迎えをしてくれて
そのオブジェの前で記念撮影をする。

須磨シーワールドは3つの建物があって、
今居る場所から左側にオルカスタジアム
右側にイルカスタジアムそして
イルカのスタジアムの奥に
水族館の本館とも言える
アクラライブが建っている。

今はまだ10時なので…
イルカショーは11時からなので
先に水族館を見ようかと
そう直哉に声を掛けられて。
イルカスタジアムの方へと向かった。




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