• テキストサイズ

~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】

第1章 気まぐれ 【禪院直哉】



私は御本家の…現当主である
禪院直毘人様のご子息の
禪院直哉様の
婚約者候補として、
物心ついた頃から…色々と
習い事やら夜のお作法を…
厳しく…躾けられて来た。

時を遡る事3ヶ月ほど前の
ある時…、本家の広間に
同じ様な年齢の女性が20名ほど
ご当主の命令で集められた。

まるで…何かのオーディション会場
私はアイドルを目指したりした事は無いが
多分その時のその広間はそんな感じだった。

控室の様な部屋に集められて
用意されたビキニに着替えさせられた。

それに不満を言った女性数人は
その場で帰らされた。
だって…その時はまだ3月
水着に突然なれと言われれば
文句言う人も居ても当然だ。

そして、ビキニに着替えて
何をさせられたかと言うと、

20畳ほどある大広間の
通り抜けられる様に襖が開かれていて。

その広間を直線でただ歩くだけ。

そう歩くだけ。

そして広間を歩かされて。

別室に案内されたのは
私を含めて5人の妙齢の女性達。

ビキニになって歩いただけで
あの人数の中から
この5人が選ばれたのだと聞かされた。

『じゃあ、
今日から当番制で世話なんで。
誰が何曜日担当するかは、
自分等で相談して決めたってや』

と…直哉本人が私達5人に
言ったのはそれだけで。
説明はフルダテと言う人がしてくれた。

フルダテからこの『当番』について
詳しく説明をされたのだが。

月曜日から金曜日までの平日の5日
毎晩その当番で直哉様の夜の相手をする。
それで…直哉様が気に入った相手を
週末の当番に指名されるシステムだ。

そして…自分が生理だからと
担当する曜日を他の女性と
交代する事は許されないのだそうだ。

だからと言って、その夜の相手が
免除されると言う事でもないので
方法は…各人にお任せしますと…。
そうフルダテと言う人に言われてしまって。

後は…私達5人で話し合えと言う事らしい。

その中に一人…絶対に金曜日と
凄い主張する女性が居て。
多分この人は…生理周期が安定してて
金曜日に…排卵日…が来るんだろなって
私がそんな事を考えて居たら。


/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp