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~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】

第1章 気まぐれ 【禪院直哉】



なんか…今日は1日
京都伏見大人の遠足みたいな
そんな1日だったなぁと…
そんな風にが考えていると。

『あの午前中に行ったラブホは、
おもろいねんけど、落ち着いて
寝られへんやろ?あの中じゃ』

あのアラビアンナイトの
キンキラキンのラクダの部屋の話を
後部座席の隣に座っている直哉がして来て。

「でも…ラブホテルで
シーシャが楽しめるなんて
あんまりないんじゃないでしょうか?」

『今日は…旅行気分味わえんで。
あそこはアラブやし、昼間は
伏見で昔ながらの酒蔵の街並みも見たしなぁ』

車が向かって居た先は同じく
京都の伏見区にあるラブホテルで。

ホテルグラッシーノアーバンリゾートだ

外観もダークグレーの
落ち着いたトーンで
リゾート感がある…オブジェが置かれている。

選んだのは…当然…このホテルで
一番豪華なグラッシーノ
スイートルームのお部屋で。

内装はバリのリゾートホテル風で、
マッサージチェアに、ダーツ、
大きなリゾート風の露天風呂に
外でも観れる大画面テレビがあって。
中にもお風呂があるし、
2人で並んで楽しめる岩盤浴もある。
天蓋付の大きなベッドがあって
ますます海外のリゾートホテル感がする。

『どう?ええ感じ?』

「凄い…豪華でお洒落なお部屋ですねぇ~」

『外の風呂にお湯張りしてぇや』

「あ、はい…分かりました」

最上階にあるお部屋には
空が見える露天風呂があって。
その露天風呂のエリアも
海外リゾート風の造りになって居る。

お部屋のテレビも大きかったけど
こっちのテレビも大きいなぁ…。

大きな…露天風呂にお湯張りをしながら
お風呂に浸かりながら見られる
そのテレビを見ていて、は
違和感の様な物に気が付いた。
このかなり大型のテレビが
埋め込まれているこの
装飾が施されている壁の裏側。

「あれ?この壁の裏に…行ける??」

お洒落な観葉植物のある
特大サイズの花瓶の横から
その壁の裏側へ行ける事に気が付いた。

「この奥に…何があるんだろう?」

もう手前の場所に露天風呂があるんだから
わざわざ空間を仕切ってまで
この奥に何があるのか気になってしまう。


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