第11章 10
「ゆりー!快斗くん来たわよ」
下の階からそう聞こえはやる気持ちを抑え玄関に向かう
「よぉ!」
笑顔でそう言う快斗に抱きつきたい気持ちをグッと堪える
「とりあえず中に入ったらー?」
何故かフフッと笑うママを不思議に思いながら招き入れるとパパが心配そうにしていた
「快斗くん!!あんまりゆりを心配させないでくれよ!」
「はい?」
パパにそんな事を言われ何のことだかさっぱりな顔をする快斗
「フフッ……さっきゆりと電話で喧嘩してたでしょ?、、だから今日こんな雪の中来たのかな?って」
ママは今度は嬉しそうに話すので一気に真っ赤になる私達////
さっきのやつ聞かれてたってことだ////
「喧嘩するのは、、まぁしょうがない。でも!!なるべくなら!なるべくだよ?ゆりには悲しい思いをさせないでくれ」
ちょっとポロっと泣き出すパパに寄り添いよしよしと背中を摩るママ
「娘の彼氏に面と向かうパパ、、、かっこいいわ///」
あ、まずい
これは寸劇が始まる予感
「パパ、ママ?大丈夫!ほら!快斗来てくれたし!!だからちゃんと仲直りしたよ!安心してね!、、ほら!快斗部屋行こ!ね?」
快斗の腕をぐいぐい引っ張り部屋に連れ込んではぁ。とため息をついた