第8章 8
カラカラカラカラ
窓が開く音が聞こえて眠りに入ろうとしていた目を開けてそちらを見ると
闇夜に浮かぶ白い鳥
「悪い、、、ダメって言われてたけどさ。通信越しの声が気になっちまって」
ボーっとしながらその姿と声に耳を傾ける
これは夢?
それとも現実?
「また再起動中か?」
そう言ってその彼は白い手袋をつけた手で顔の前で手を振る
ベッドに入る前までの感情とブルーパロットでの感情がぐるぐるぐるぐる駆け巡って涙が流れる
「よ、ひっく、、、よかっ(ガバっ)」
言い切る前に抱きしめられる
「こわっ、、、怖かったの。……快斗が死んじゃうって」
「うん」
「でも、、、ひっく。。こ、なんじゃだめ、だよね、ひっく、、」
一生懸命話す私の頭をぽんぽんしながら優しく聞いてくれる快斗
「快斗の、、ひっく、迷惑になりたく(ならねーよ。バーロォ)」
遮られてギュッと抱きしめる力を強くする快斗
そのまま暫く泣き止むまで快斗の腕の中にいた