第7章 7
「それでは、行ってまいります」
「気をつけてね」
ジーちゃんを見送り開店準備をする
気をつけてね
快斗
ガチャ「はぁはぁはぁはぁ、、、この寺井黄之助、一生の不覚です」
そろそろ返ってくる頃かなと思い閉店作業をしていたらジーちゃんが倒れるように帰ってきた
「ちょ?!ちょっと大丈夫?!、とりあえず座って!!」肩を貸して椅子に座らせ水と救急箱を持ってくる
水をジーちゃんに渡し、擦り傷の消毒をする
顔を歪めながらもそれに耐える
「ぼ、ぼっちゃまが!!快斗坊っちゃまが!」
「うん」
やっぱり
「坊っちゃまに、、、バレて「(ガチャっ)ジイちゃん!!無事か?!」」
閉店の看板を出したはずなのに突然何かが飛び込んできた
「んあっ?!?!ゆり?!なんで?!」
「あ、快斗」
いつぶりだろう
避けてたのか、避けられてたのか
あれから顔を合わせることはなかった
「なんでお前がここにいるんだよっ!」
少し怒り気味の声で言う快斗を無視して扉の鍵とシャッターを閉めに行く。もう誰にも入られないように
「おい!聞いてんのか?!」
「坊っちゃま。ゆりさんは私の相棒なのでございます。過去に私が盗一様の時にさせていただいた事を現在はゆりさんが」
「はぁ?!意味わかんねーんだけど?!なんでゆりが!というかお前は知ってたのかよ!親父が怪盗だって!」
この質問はyesであってnoとしか言えない
だって前世の自覚がついたのは盗一パパが亡くなってから暫く経ってからだから
返す言葉は見つからず困ったような笑みをした
「なんなんだよ!!いったいどういうつもりであんなっ、、(〜♪〜♪)」
快斗が何かを言い終わる前に私のスマホが鳴る