第7章 7
「じゃあ気をつけてね?絶対小野銀行には近づかない事!!」
ママが玄関口で何度も注意するのでもう返事はしないで苦笑いで返した
「光くん。ありがとうね!光くんがいればすごく安心だわ」
ニコリとそう言うママはすっかり光くんの虜
「はい!任せてください!…あの、もし帰りの時間に落ち着いてたらなんですが、ちょっとドライブに行ってから送って行くのは大丈夫ですか?」
そういえばさっきメッセージでドライブに行かないか?と来てたなと思い出した
「えぇ!もちろんよ!パパには誤魔化しとくから安心してね!」
最後の方はこそっと耳打ちしてくるので、ママぁパパが可哀想。って再度苦笑い
「光くん!本当にありがとう!ごめんね?わざわざお迎えまで」
「俺がゆりちゃんにお願いしたんだよ?そんな顔しないで?」
はい!とヘルメットを渡された
「今日はバイク?」
光くんは車もバイクも持っていて今日はバイクで来てくれたみたい
「渋滞巻き込まれたくないしね。それに今日は特に人が多そうだし」
どうぞ。と座席の後ろを叩くので素直に乗り込みぎゅっと腰に手を回す
「ん?どうしたの?」
いつもと様子が違ったのかそう言われた
「あ////ごめんね?痛かった?」
「そんな事ないよ?、、///しっかり掴まってね」
ちょっと顔を赤くした光くんはすぐに前を向きバイクを走らせる
私はチラッと快斗の家を見る
きっと今頃