第7章 7
おそらく光くんだろう
快斗とジーちゃんに人差し指を当ててシッというポーズをして電話に出た
「お疲れ様!今店の前に居るんだけど。シャッター閉まってて」
「うん。ありがとう!すぐに行くね!街の様子はどうかな?」
「比較的穏やかだからドライブ行けそうだよ!」
すぐに出るからもうちょっと待っててね!と伝えて電話切った
「さてと。、、まず快斗。ごめんね?私からはあんまり上手く伝える方法がないの。それとこれからも私はここにいて月下の奇術師のサポート役をできれば良いかなって思ってる。嫌なら言ってね?、、ジーちゃん、光くんが迎えに来たので今日はもうあがるね!お疲れ様」
(おいっ!!)と後ろから快斗の声がしたが誰の返事も聞かず裏口に向かった
「光くん、ありがとう!待たせてごめんね?」
「全然だよ!、、、ん?なんかいつもより疲れてる?」
心配そうに見つめる光くんの言葉でハッとした
危ない
今快斗に久しぶりに会って心がぐちゃぐちゃだった
必死に笑顔を取り繕う
「んーん。大丈夫!なんでもないよ?、、、ドライブ楽しみ!」
ヘルメットをかぶって後ろに乗り光くんの腰に手を回す
大丈夫、大丈夫、大丈夫
もっとしっかりしなきゃ
私は大丈夫
fin7