第7章 7
[たった今予告状が!!、今日の23:54小野銀行の月の瞳をいただく]
テレビのニュースを見ながらホットコーヒーを飲む
「怪盗ね〜。ねぇゆり。今日はバイトお休みできないのよね?」
ママが心配そうにこちらを見てくる
「今日は行かなきゃ、それに小野銀行っていったら場所も全然違うし大丈夫だよ」
チョコレートをひとつまみ口に頬張りながら言う
〜♪〜♪
スマホが震え出し着信音がなる
表示には[西山光]
電話に出ると心配そうな声
「ゆりちゃん?今日バイトって言ってたよね?…良かったら送り迎えさせてくれないかな?」
「え?、、ありがとう。心配してくれた?」
「当たり前だよ〜。そしたら家まで迎え行くね!」
そう言って電話を切った
「光くん?」
ママにそう聞かれたので電話口の内容を話した
「ほんと良い子ね!良かった。ゆりの初彼氏が光くんで」
ママはそう言うが実際にはまだ正式に付き合ってはいない
デートも行くし手を繋ぐ止まりで
もういっそのことさっさと奪い取ってほしいとか責任をなすりつけたいくらい
何度か家に迎えに来てくれているのでママは彼氏だと思い込んでる
「ほーんと。優しくて良い人だよね」
コーヒーをおかわりしながら言った