第7章 7
ブルーパロット
「うん、これでよし」
ジーちゃんの衣装と小道具を確認して今日の開店準備をする
「下準備ありがとうございます。助かります」
穏やかにそう言うジーちゃんに笑顔で返す
「もう年なんだから無理しちゃダメよ?」
肩を揉んであげると、おぉ!中々に!と気持ち良さそうにしている
「ジーちゃん、、くれぐれも気をつけてね?私待ってるから」
思わずそういうのはこの後の展開が本当に私の知っている通りなのか不安だから
「はい、もちろんでございます!この寺井!必ずや真実を突き止めて参りますよ!」
胸を張ってそう誓うジーちゃんをなんとも言えない気持ちになり見つめる
そしてジーちゃんは月下の奇術師となった
[怪盗キッド再び現る!!]
ブルーパロットでジーちゃんが新聞を広げている
私はジーちゃんの背中についている湿布を貼り替える
「あいたたっ」
「本当に平気?」
(大丈夫です!ありがとうございます)と丁寧にお礼を言われ、もう本当に。と返す
歯車が動き出した