第1章 1
一昨日、なんだか熱っぽいかなと思いながらも無理矢理授業を受けていたら
「ゆり。やっぱり調子悪いんだろ」そう言って手の甲でコツっと私のおでこに当てて平熱か確かめる快斗に不覚にもドキッとしてしまい赤くなる
「そうかも。でも大丈夫。授業もこれで最後だし」
そう言ってニコッと笑い返すと「まったく…」と朝から何度も同じやりとりをしているが折れない私にジロリと見る快斗がいた
キーンコーンカーンコーン
終了のチャイムが鳴り立ちあがろうとしたら立ちくらみがしてふらつき(あ、、、まずい)って思った時にはもう床まであとちょっと
とりあえず目をぎゅっと瞑って衝撃に備えるが中々その衝撃が来なくてそっと目を開けると快斗のドアップが目の前に
そしてしっかりホールドされて抱かれていた
「ゆりっ!!!大丈夫?!」
青子の大きい声が頭に響いた
快斗に抱かれている事実にドキドキしながらチラッと声のした方を向けると青子が青ざめていた
「たくっ。だから言ったろ、、、てかゆりお前絶対熱ある」
そう言ってひょいっと担がれて何処かに連れて行こうとする快斗
「か、快斗////もうちょっとセンスある抱き方ない?!」
絶対パンツ見えてるでしょこれ
最悪だー!!
「青子!ゆりの荷物任した!俺こいつ保健室連れて行くわ」
そう言って保健室に強制連行された