第1章 1
「ところで青子は?」
そんな快斗を気にせずもう1人の幼馴染の所在を聞いたら今日は両親と用事があるらしく来れないとのこと
「なーんだ。誕生日1番初めに会う友達は青子って決めてたのに」
ちょっとわざと拗ねたように言うと「んな自分勝手な」と未だこちらを見ないように言う快斗にちょっと笑ってしまった
「なに笑ってんだよ」
「だってwww快斗全然こっち見ないんだもん」
なんでそんな態度をとってるのかは百も承知
仕方ないからパジャマのボタンを
全て外して脱いだww
「汗かいちゃったからー。今から着替えるからこっち見ないでよ。絶対」
出て行けとは言わない。それは快斗が面白いから
「てめー。さてはさっきからまたわざとか」
そう言って吐き捨てる快斗に「今更何?」とだけ返してチャキチャキと着替える
そして新しいパジャマに着替えて快斗のほっぺに爪を立てながら食い込むようにつついた
「着替え終わったよ。バ快斗」
「いっでーー」
頬をさすりながらこっちを睨んでくるのでそこで素直に「お見舞い来てくれてありがとう」と飛び切りのスマイルで返した
「んまぁー。元気になって良かったわ」
そう言いながら一昨日の学校での出来事を思い返してるのか頭の後ろに両手を組みながら宙を仰いだ