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最後のマジック

第5章 5







「えっ!合コン?!」

季節はもうすぐ冬になりかける頃、私は青子の部屋で色んなおやつを持ち寄って2人きりの女子会をしていた


「うん。なんか高校の先輩たちに無理矢理ね」
ついこの間文化祭が催されてその際に手伝いに来ていた卒業生に誘われたのだ


「ゆりがどんどん大人化してる」
ちょっと寂しそうに言う青子によしよしと頭を撫でる

私の親友は本当に可愛い


「そんな事ないよ、、学校が特殊だから」
ニコッて笑って見せる


でも、良い機会だと思ったんだ






いい加減快斗断ちしなきゃ


こんなに近くにいるし会わないなんてのは無理だけど
(勝手に夜ベランダから侵入してくるし)




「美味しいお店らしいの!もし良さそうなら今度行こうね!」
それに青子が(そうだね!)と喜んでいた



「そういえば今度快斗と動物園行くでしょ?久々に3人でお出かけ楽しみ」

「あー。それね、、やっぱりちょっと無理そうなんだ。ごめんね?…快斗と2人で行ってきて」
ニコニコ笑ってる青子が私の言葉でピタっと止まる





「ねぇ、、、ゆりもしかして。快斗と何かあった?」
すごく心配!と顔に書いてありそうな勢いで詰め寄られる


「え?、、、特にはないかな?どうして?」

「ゆり全然3人で会わなくなったし、快斗からゆりの話一切しなくなっちゃったし、それにね!ゆりからも!あと、青子が快斗にゆりの話すると流されるっていうかなんていうか…」
小さな声でそう言う青子

そんな青子をギュッと抱きしめる


「ごめんね?青子。、、、ほんとになんでもないの」

嘘ついてごめんね

「青子も快斗も変わらず大好きだよ」

これは本心



「これからもずっと一緒に変わらず居たいと思ってるよ」

そしてこれは大嘘


「、、、、わかった。別の予定調整して動物園行くね」
引き攣る顔に笑顔を貼り付けて本当は予定なんかないのにそう言った





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