第4章 4
「全部はダメ」
手を出したら素直に半分にしてくれた
それを少し口に含んで快斗が持ってるティーカップをそっと取り反対側からズズッと飲む
間接キス
にはならないが同じカップで飲んだ私にちょっと照れたらしい快斗はぽりぽりと額を少し掻いた
「今日皆んなに会えて楽しかったー♪」
「様変わりに驚いてたな」
「様変わり?」
よくわからなくて首を傾げると
「中学の時より変わったろ。何つーか、、、綺麗?になったとかで//////」
最後はちょっとごにょごにょっとはぐらかそうとしてたけどはっきりと聞き取れて
「やだ////照れるじゃん///快斗からそんな事言ってくれるなんてww」
つんつんと爪は立てずに肩とかほっぺとかをつつくと
「お、お、俺じゃねーしっ/////周りだよ!周りの連中が!」
必死に赤くなりながらも否定する
そう言えば、とふと思ったことがあり問いかけた
「気になってたんだけどさ、なんで避けない訳?」
「んあっ?」
「だからこれだよ。こっれっ!」
ツンツンしながらそう言って
「だって青子は一度も当たらないって」
そう言いながらずっとつんつんしてやった
「んあぁー!やめろって!来てるのバレちまうだろ!」
我慢するのも限界だった様でなるべく声を抑えながらも指をにぎり抗議してきた
「ついwww面白くてww」
「つーかゆりのそれは不意打ちすぎんだよ。青子のあれはくるタイミングが必ず一緒だから避けやすい。オメェといる時は普段から油断してるから」
降参ですって感じに両手をあげる快斗
なにそれ
『オメェといる時は普段から油断してるから』
ちょっと嬉しいって思ってしまうのは恋フィルターの所為かな。きっと