第4章 4
「ポーカーフェイスも全然な時あるしね」
「ニヤニヤすんじゃねーよ」
「してないよーだ」
フフッと笑いながら紅茶のお代わりを入れてフーフー冷ます
「猫舌」
「この前はうさぎって言われた」
私の猫舌はどっちかというと今世からで前世は熱くて辛いものが大好きだった
今は全くの逆
暑いものもしっかり冷まさないと飲めないしピリ辛を激辛を食べているかの様にしか食べれない
「さっきのは冷めてた!冷ましてくれたんでしょ?ありがとう」
そういえばさっき快斗から受け取ったカップの
中身はちょうどいい暖かさだった
「舌火傷するとお前うるせぇーからよー」
こういうところも
大好き
だめじゃん
全然閉まっておけない
「転ばないよーにね!」
そろそろ帰るみたいなので後ろ姿にそう言うと(おう)と気のない返事
「おやすみなさい。快斗」
私が寂しそうだったからかな
突然立ち止まり戻ってきて目の前で止まる
快斗の顔は暗くてよく見えなかった
「快斗?どうした?」
忘れ物かな?とぐるぐる見渡すがそんな物なくて
「おれ、、、、やっぱさ。。いや、なんでもねーや」
そう言ってなんだか苦しそうな顔をしていた
背伸びをして俯く快斗の頭を優しく撫でる
「おやすみ。来てくれてありがとう」
ぎゅっと抱きしめたい気持ちを我慢してわざとらしく子供扱いしてみると(こんにゃろー)とぽそっと呟いた
fin4