第44章 34
青子宅
「流星群?」
「ああ。怪盗キッドは今度の土曜日の流星群の流れている時間に来るはずだ!」
青子と私で食後のティータイム中に青子パパが帰ってきてそう捲し立てる
快斗は今日は変装して下見中
「でもなんで?………あ!そっか!あのピンクダイヤ[光の星]だもんね!」
そう言って納得する青子
ピアス型通信機からフッ。と笑う声が聞こえた
どうやら聞いているみたい
「だからその日の警備は…………」
そう言って配置場所をぶつぶつ言い出す青子パパ
もう全部聞かれちゃってるよ
青子パパ………
土曜日
「んじゃ、いっちょ行くか!」
そう言って快斗が手を差し出してくるのでその上に乗せる
するといつの間にか怪盗キッドの姿になり、高く飛び立っていた
必死に捕まる私にクスッと笑う快斗
たどり着いた先は鈴木大博物館から遥か遠い真っ直ぐ見据えられるビルの屋上
「こっからなら、、見えんじゃねーか?」
いつの間にか快斗の姿に戻ってる快斗がゴロンと仰向けに寝転がりおいでと手招きするので素直に快斗の隣に寝転ぶと腕枕をしてくれる
空を見上げると今夜は快晴で
無数の星がキラキラと輝いていた
暫くするとキラッと輝き
流れ星が
「綺麗、、、、何お願いしよっかな」
「んなもん信じてんのかよ」
「なんでも願ってみるもんよ」
へへっ。と笑いながらそう言うと(あっそ)と気の抜けた返事
「快斗もお願いしてみたら?案外叶うかもよ?……ホラ、もう二度と男に迫られませんようにとか」
ワザとそう言うとジト目で見られる
「んな事言ってねーで自分の願いさっさと願えよ。、、ホラまた流れたぞ」
見上げるとキラッとまた流れる星
「うーん………でももう実は願い事もうないの」
「んあ?」
とぼけた声をあげる快斗を組み敷き
そっとキスした
「おまっ/////これから俺仕事なんだけど」
「愛してるよ。快斗」
「聞いてんのかよ////……たくっ」
思い切り抱きしめられる
暫くそうしていると
ジーちゃんからの合図の通信が入る