第44章 34
ブルーパロット
「やはり予想通りですな」
カップを磨きながらそう言うジーちゃん
「鈴木次郎吉さんってほんと快斗好きだよね」
スマホでピンクダイヤのニュースを見ながら言うと快斗はジト目で見つめる
「俺じゃなくて、怪盗キッドな」
「モテる婚約者を持つと大変だよ全く」
ジーちゃんが淹れてくれたホットコーヒーをフーフーしながら言う
「だーから、、ったくよー」
「あ!!そうでした!…おふたりとも。ご婚約おめでとうございます。この寺井黄之助、長年お二人の成長を見守らせていただきましたのでなんと感慨深い」
少し泣きそうなジーちゃん
「泣くにはまだ早いっての」
肘を突いてはぁ。とため息をつく快斗
「ありがとう。ジーちゃん♪その涙結婚式まで取っておいてね?」
ニコッと笑って言うとちょっと赤くなってる快斗が横目で見えた
[ご招待いただきまして大変嬉しく思います
ではお約束通り貴方の手の内から華麗に頂きに行く事にしましょう
月下の夜の名にふさわしい[光の星]
その輝きが増す頃に参上いたします
怪盗キッド]