第4章 4
「ゆりは胸が閉まんねーじゃねーの?浴衣はない方がいいんじゃねーか?」
そう言ってチラリと私の谷間を見て言う快斗
最近ますます発育が良く程よくついたこの胸は既に前世の時のカップ数を超えていた
「パパに言いつけてやる」
「おい!…俺が悪かった!」
昔一度快斗のスカート捲りの悪行をパパに話したらその場でパパは快斗にまだ日があるうちから日暮れまでまるで尋問かのようにお説教&追及したのだ
主に、私にしたのか?と言うことを
被害者は大体青子だからと言っても
「大体?!大体って事はだな!99%であってその1%はゆりかもしれないんだぞ!本当にゆりにはやってないのか?快斗くん!今なら話し合いで許すからさぁ!!」
と一生続く無限ループに陥って最終的には快斗が何故かパパにズボンを下ろされパンツを見られ大きな紙に[快斗くんは青のパンツ]と書かれて大逆襲にあった思い出がある
それを思い出しながら青ざめて謝ってくるあたりは効果はあったみたい
「でもどうせ、私の見てないところではやりたい放題でしょ?」
んなこたねぇーよ。と落ち着きなく言う快斗は全然ポーカーフェイスが出来てない
「青子に聞いてみてい?」
「ほんとごめんて」
勘弁してくれ!と言わんばかりか両手を合わせて拝まれる私
「私は良いところだと思うよ。欲望に忠実で」
それで許してくれたと思ったのか(サンキュー)と何故かお礼を言われる始末
「ところでさ」
「ん?」
「………やっぱりなんでもなーい」
んだよそれ。と不思議そうな顔する快斗
青子とは最近どう?
聞いてみたかったけどやめた
高校が別になってからは3人で一緒にいる事がほとんどなくなってしまった
快斗は青子とももちろん学校が一緒だし私とはこうやって休みの日にランチしたり作業場に作品みせたりしてる。青子と私は時間が合えば良くお互いの家でひっそり2人の女子会をしてるのだが、そこに3人で集まろう!というのは中々タイミングがなかった
というより私はもしかしたら避けてるのかもしれない
だって2人の邪魔しちゃいけないよなってどうしても思ってしまうし
あと絶対出したくない醜い感情が溢れ出そうで
もうちょっとしたら
大人になったら少しはマシになるのかな?と思ったりして