第42章 33
そして光くんは手を振りながら去ろうとした時に(あ!!)と突然言い出し立ち止まる
「言ってなかったけど」
快斗だけに向いて話し始める
「俺結婚すんだ……あと、快斗くんも婚約おめでとう」
快斗の肩にポンと手を乗せて爆弾を投下した後爽やかに去って行く光くん
「「「「………………え?!
婚約?!」」」」
見事に全員(青子以外)がこちらをぐるんと振り向き凝視する
「か、快斗?とりあえず私
着替えてくるね?」
そう言ってそそくさ先に立ち去ると(おい!ふざけんなっ!!)と慌ててる快斗の声が聞こえたがロッカールームに駆け込んだ
危ない、危ない
光くん、なんて事してくれるんだ
それから作業着から制服に着替えてちょっとタイミングを見計らい快斗の元へ戻ると顔に[疲労困憊]という文字が浮かび上がりそうなくらいお疲れの快斗がいた
「おい。1人で逃げんなよ」
「……ごめんなさい。快斗の方がこういうの上手かなって」
「ぜってぇ思ってねーだろ」
嘘が秒でバレて、えへへ♪と笑って誤魔化した
それから私達は展示エリアの後お化け屋敷研究会に行ったり、動物園エリアそしてコスプレエリアに行った
「コスプレが本格的すぎる」
今回のテーマのヴィクトリア朝時代に準えたドレスやタキシードがズラーっとならぶエリアに皆んなが驚愕する
かく言う私もその様に圧巻
「快斗も着てみる?」
「いや、やめとくわ」
まだ疲れ気味の快斗
皆んなは色んな衣装を身につけて遊んでいるので座って疲れ切ってる快斗にアイスコーヒーでも買ってあげようと1人カフェテリアに足を運ぶ