第42章 33
快斗宅
隠し部屋
快斗はコインを指でコロコロ転がしながら私の備品整理を眺めている
「なぁ」
「んー?」
「文化祭ってあれ、、あんのか?」
あれって?
「あの……ミスコンてきな///」
チラッとみると少し不貞腐れたような顔をしてる
「ある?よーな……」
「なんだよそれ、、、オメェは出ねーよな?」
毎年、衣装科のクラスの人たちがその年のコンセプトを決めて文化祭中、学校内でモデルをハンティングし最後にその年の1番を決めるのが私の学校のルール
快斗にそれを説明するとますます不機嫌になる
「てことは、ゆりも選ばれる可能性あるってことだろ?」
「えー。何言ってるの快斗。私が選ばれる訳ないじゃん」
はぁぁ。とため息が聞こえたが気にせず作業を続ける
「それに今年のテーマは[ヴィクトリア朝時代、仮面舞踏会]華やかなドレス私には着こなせないよ」
苦笑いでそう言うと私に近づいてそっと頬に手を添えてくるので思わずその手に自分の手を重ねて擦り寄る
「快斗?」
「ほーんと。オメェは呑気だよな」
首を傾げると
「んっ/////ふ、、んっ//」
キスが降ってくる
そのままされるがままに受け入れるしかなくて
唇が離れた時は全身がビリビリ痺れている感覚
「んな目でみんじゃねーよ////」
キッ。と鋭い視線でそう言うと
私を軽々持ち上げて隠し部屋からでてベッドに優しく下された
「へっ?////快斗まだ明るい時間だよ?」
放課後といえどまだ日は高くて焦ってしまう
「いーだろ明るくたって」
私を組み敷きながら首元にリップ音が鳴るように吸い付かれる
「んっ///でも恥ずかしい」
「もう何度も見てんのに?」
ニヤッと笑いながらそんな事を言うのでひと睨みする
「ほんっと意地悪///」
「今更だろ?それにおあいこって言葉知ってっか?」
そう言ってコトを進める快斗にまた私は翻弄されてしまう