第40章 32
犯行当日
「コンクパール。見てみたかったな」
「盗ってきたらみせてやるよ」
手の甲にチュッとキスする快斗
「フェアリーリップって名前も可愛くて好き」
フフッと笑うと後頭部に手をやりグッと引き寄せられ、唇をパクっと食べるようにキスされる
「オメェの[ココ]の方が俺にとってはお宝だけどな」
またキザな事を言う快斗にちょっと可笑しくて笑ってしまう
「フフッ。ありがとう♡気をつけてね?快斗の[ココ]も誰にも盗られないように」
そっと快斗の唇に触れてそう言うと赤くなる快斗
『下見の予定だったけど、今日やるわ』
犯行現場近くで1人コーヒータイムしていると通信機からそんな声が聞こえた
『えっ?大丈夫?』
『ああ。……前にオメェが一応って言ってた大阪の高校生探偵の彼女のマスク使わせてもらうな』
『あ!!…それなら今近くに居るから会える?』
そう言うと快斗はいつもの誰でも無い変装、格好をして待ち合わせ場所のファーストフード店まで来た
私は帽子を目深に被ってウィッグを被っている
「はい。コレ」
紙袋を渡す
「人気のワンピースとか予備のマスク」
(使ってね)とこそっと話し立ち去ろうとするとフッ。と笑う快斗