第40章 32
夕食後
「じゃじゃーん♪」
青子が(ケーキ持ってくるね)と言うので取り皿とフォークを用意して待っていたらまさかのホールケーキで
真ん中のプレートに
[婚約おめでとう]
という文字が
「ああっ?!なんだこりゃ?!」
青子パパは目を見開き固まる
「あれ?お父さんに言わなかったっけ?」
「聞いてねーよ!!…ていうか!お前ら!もしかして!!」
そんなやりとりを見ている私達はフリーズ状態
快斗なんて真っ赤で口をパクパクさせてる
「なにぃ?快斗驚いたー?」
ニヤニヤ言う青子
「…お////おい!、、、」
私を見て(お前か?)の顔をされるがもちろん私じゃないので首を振る
「千影さんだよー♪…あとゆりママ♪」
親だったー
「なんだお前ら、それにしてもまだ高校生だろーに」
そんな事を言う青子パパに青子が窘める
「もうお父さんったら。快斗はずーっとゆり一筋でやっと両思いになれたんだから!素直にお祝いしてあげて!」
ますます赤くなる私
「ゆりも照れちゃって♪可愛いなー本当に」
ガバッと抱きついてくる青子に(ありがとう)と言って笑う
「ほーんと。快斗には勿体無い」
「んだとーっ?!……だいたい!テメェはくっつきすぎだ!」
そう言って青子から引き剥がして背後からすっぽり抱きしめられる
「ひゃっ?!///」
「ああー!私のゆりを!!」
ムッとする青子に手でシッシッとやり(早くケーキ取り分けてくれ)と言う快斗
またいつものが始まったとやれやれする青子パパに苦笑いの私