第40章 32
「(ガチャ)……どうしたんです?廊下まで声響いてましたよ」
そう言いながら入ってきた快斗
そしてキッチンに来て勝手に冷蔵庫を開けてお茶を注ぎ飲み出す
そんな事もいつも通りなので私たちはあんまり気にしない
「おー。今日はいつものやつか」
そう青子パパが言う(いつものやつ)というのは度々開催される幼馴染3人で集まっていっぺんに夜ご飯を済ませる会のこと
千影ママと青子ママも不在がちなので大体神崎家か中森家で開催される
「そうだよー♪デザートはこの前出来たばっかりのケーキ屋さんのケーキでーす」
嬉しそうに言う青子
「へー。なんか随分でけー箱入ってると思ったら。青子ー。オメェいくつ食うんだよ。どーせ腹にしか肉つかねーぞ」
ニヤニヤ言う快斗
「なんですってー?!…もう、せっかく、、」
プチ怒りの青子が最後ごにょごにょ何かを言いかけるがあまりよく聞こえない
「んあ?なんつった?」
「なんでもないですよーだっ」
あっかんべー。と快斗に向かってする青子
「もぅ、快斗。手伝わないならあっちで座ってて」
完全に支度が止まって滞っているのでそう言って睨みつけると(はいはーい)と心にもなさそうに小皿とか箸とかを適当に取り出して並べていく